2012/06/28

アートという括りの中へ


友人と共に新潟に22日から26日まで行ってきました。
何をしに行ったの?って聞かれたら、苦し紛れに「アートに触れに行ってた」とでもいいましょうか…。
ちょっと詳しく言うと、「水と土の芸術祭」に参加している"wah document"さんの『おもしろ半分制作所』の制作を手伝ってきました。


いろいろ用語の解説から入ろうと思います。




「水と土の芸術祭」
新潟県新潟市が中心となって運営している芸術祭です。

水と土に感謝し,先人たちに敬意を表し,ここから生まれた文化を大切にし,これら水と土の宝物のすべてを次の時代を担う子どもたちに伝えていきたい。そして,アートの力で新潟の素晴らしい水と土の文化を国内外に発信し,日本のどこにもない新潟の暮らし文化を広く世界に伝えていきたい。そういう思いから「水と土の芸術祭」を開催します。 (公式HPより抜粋)


芸術祭といえばART SETOUCHIなどが有名ですね。新美術館とかでやってるメディア芸術祭とかも入るかな。
いろいろ定義はあると思いますが、芸術祭という空間に捕らわれない大きな企画展のようなもので、そこにさまざまなアーティストが集まり、展示、制作や活動を展開していくお祭りです。


"wah document"
ひののんフィクションをきっかけに、同期のメンバーがいろいろお付き合いのあるアーティストです。
各地に赴き一般募集した参加者と出し合ったアイデアや、街で集めたアイデアを即興的に実行する集団表現活動をベースに、アイデアが「作品」になる瞬間、感覚がゾクっとするような瞬間に共感を生み出すべく活動を展開しています。 (公式HPより抜粋)
知ってる人も多いかと思います。
なんていうか言葉ではほんとに表しにくい方々です。強いて言うなら関西弁のボケまくるノリのいい方々です。

そのアーティストが作っているのが『おもしろ半分制作所』ってことです。


関連リンク
水と土の芸術祭
wah document



用語解説の最後にアートってなに?って話をしなければいけないような気がするので個人的な見解を書き留めておきます。

アートって言葉は便宜的なもので、やっていることの本質を描写できる言葉では無いような気がします。
私は大学生です。みたいなもんで、肩書きのようなものなのかななんて思います。
とりあえず"アート"という志の元に行われている活動を包括する言葉なのかなーって感じ。



新潟まで行ってなにをしてきたのかを少しだけ振り返りたいと思います。

友人達はレンタカーで、僕は初日は夜まで用事があったので22日の夜行バスに乗って翌日の朝に新潟入りしました。
早朝の新潟の飲食店の開いてなさ具合にちょっと困惑しながらも現場へ。
外観はこんな↓




家から樹がはえてたり、木材が散らばってたり、いろいろすでにおかしなことになってますがココが作業場です。
中の様子は公開までWebに載せることが出来ないので、作業内容だけ言っとくと、
・ビスとインパクト(電動ドライバー)で2F部分の足場を作っていく
・土をたくさん掘る
・枯れ葉をたくさん集める
などなど…



わけ分からんと思いますが、基本的に作品はアーティストさん、芸術祭の事務局の方やサポーターの方と一緒に作り上げていくものです。個々の活動自体は地味です。肉体労働です。きつかった。でも楽しい。

wahのおとなりには別の作家さんの作品もありました。
こんな。


……なんなんでしょうね笑
でもなんなのかは分からないけど、あーだこーだみんなでこの作品についても話せました。
見た目がかわいいのは確か。



アートプロジェクトやアートそのものに触れて思うことは、
「分からないものを許容する」ということは、必ずしも我慢ではない、ということです。

先が読めない、完成された姿が想像できないというのは、実生活においては障害となることが多いです。
電車の遅延とかほんと勘弁して欲しいよね。
でもそれを突き抜けて、「何が起こるのか分からないを楽しめる」という状況になれるとすれば、それは素敵な非日常であり、言葉では表しにくいワクワクでいっぱいです。


さっき言った僕が手伝った作業内容も、その現場の空気感を知らない人にはただの肉体労働にしか見えない、しかも旅費を払ってまでなにしに行ってんの?となるわけです。

"ただの肉体労働"を僕の対価だとすれば、それから得るものはその現場の空気感、何がいったい起こってしまうのか、それに自分が関われているという充実感。

ただの肉体労働がアートに変わるというのは、それはやっぱり素敵な非日常に身を置ける、ということなのです。


また、アートプロジェクト、特にwah documentというアーティストに特筆して言えるのかもしれませんが、現場にどんどん不思議な人たちが集まってきます。

芸術家が作品を作る、ということに「人が集まる」という過程が必要になるところが、アートプロジェクトの最大の面白さであり、さっきから言っている「なにが起こるか分からない非日常」を作っている要素なのだと思います。

作品であるのに最初から過程に意味を見出しているところもおもしろいですね。
作業は辛いけど楽しくやろう!ではなく、純粋に楽しいことを今自分はしている、そこに自分がいる、という感覚をなにも言わずに共有できるのが不思議です。



話は新潟旅行に戻って、最終日は同芸術祭の他の作品を見ました。
今公開されているのはほんとにわずかなのですが、王文志(ワン・ウェンヂー)さんの「浴火鳳凰(よっかほうおう)」という作品を見ました。
竹で出来た建造物であり、信濃川の川縁に建つおもしろ建築です。


高さ・約10メートル、直径・約13メートルのドーム型の作品は、約2,000本の竹が組み合わされ、入口には市民の皆さんから寄せていただいたカラフルな古着が編みこまれています。竹の一部は市内産を使用しています。作品側面と天井には窓が設置され、信濃川や万代橋をのぞむことができます。制作は、東日本大震災から1年後の3月11日から開始し、のべ300人のボランティアが手伝ってくださいました。(公式HPより抜粋)



天井に丸く穴が空いていてそこから光が差しています。
中はとても涼しく、川から来る風がとても心地よかったです。
教会や神殿のような、少し厳かな空気と居心地の良さが混じり合う素晴らしい作品でした。
作家さんだけではなく、300人がこの作品に関わり、300人がこの作品を見るとそれぞれ「あ、ここは私が作ったんだよ」っていう愛着がある。
それを想像しただけでこの作品のすごさが実感できるかなって思います。


このあと東京に帰るメンバー(※友人のうち二人は現地に残ってコアスタッフとしてwahの作品を最後まで仕上げています)は「大地の芸術祭」という新潟県内で行われる予定(7月下旬ごろ開始)の別の芸術祭にも寄ってから帰りました。


『キナーレ』
芸術祭の拠点となる施設です。
今はありませんが、会期中は床に水が張ってある素敵空間です。
『アスファルトスポット』
地面がうねうねしてる駐車場です。
よく分からないけどとりあえず隅々まで歩きたくなります。
『花咲ける妻有』(左)
草間さんの作品ですね。めちゃくちゃな存在感です。
『まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」』
いろいろな作品を中に包括する作品です。
ここから有名な『棚田』などが見れたりします。

農舞台の中にはお土産屋さんもあります。

まぁ見てもらえば分かると思いますが、全体的によく分かりません笑
よく分からないものに、人々が集まり完成させ、またそこに別の人が集まる。
そんなその時限定ではない、未知で幅のある作品の価値に自分は惹かれるのかなーと再認識しました。

また、もう一つ知っておいてほしいのは、こういった作品達は言うまでもなく簡単にできるものでもなく、アイデアを生み出すだけでも相当な気力、体力を要するものなのです。

"他人に理解されないかもしれない"ということに対して、すべてのアーティストはすべからく対峙し、悩み、それでもおもしろい、心を動かすものを作りたいという、超ポジティブな考えを持った人たちがこういうことを行っているのです。

そしてそれに対して、少なからず理解して協力してくれる人がいるのです。

ちょっと内部を知った気になって、「地元にお金を落とさせるためなんだよ」とか、断片的に情報を拾って思わないで欲しいです。

世の中の小さな国のほんの小さな場所でもいいから楽しくしたい。見たことの無い場所をみんなと作りたい。
こういうお祭りに参加しているアーティストとはそういう人たちだと思います。
だから分からないことにも少しは興味を持って欲しいなぁなんて思います。




そんな人たちと一緒に楽しい仕事ができたらなぁ…なんて思うと、進路に悩んだりしてグダグダしちゃうので用法用量には気をつけてね!どっぷりつかると帰って来れなくなるよ!←

夏からが本番なので、ツアーとか企画してみようかな。きっと楽しいよ!


まとめ
アートとは活動を包括する便宜的な言葉であり、
「何が起こるのか分からないを楽しめる」のは素敵であり、
「人が集まる」という過程が必要になるところが、アートプロジェクトの最大の面白さであり、
アーティストってのは超ポジで面白い人々なのです。

うん、今回の新潟の旅はこんな感じでした。
めっちゃ遅い時間になっちゃった。
ではでは。

2012/06/15

卒制まじめ話

一応このブログの趣旨は、卒制のためにいろいろなことを備忘録的に書いてこうというものにしよっかなーって思ってます。

まとめるの大事だよね。
まぁだったらさっさと更新しろよってね ..

なのでとりあえず自分の卒業制作についてさくっとまとめたいと思います。


自分は
「Webを使ってより良い場所を作るコミュニケーションを生むツール」
を作ろうかと思っています。

今の自分に置き換えて言えば、
“インダスがもっと良くなるためのコミュニケーションを生む何か”
って感じですね。


日野キャンと南大沢キャンパスでもっと交流があったら ..
日野キャン地下スペースと5階、104の間でもっと簡単に話せたら ..
つかまず大学に誰がいるのか分かればなぁ ..

こんななんとなくな要望がもっと発展して、
同じコミュニティ内の意思疎通がもっとできれば、もっと愛着のある場所になっていく。
きっとそれは楽しいことなのではないかなーって感じです。


インダスで言えば、もっとこんなこととか起こる場所になってかないかな、みたいな

別にgoogle先生みたいにになって欲しいわけじゃないんだけども。
住みやすい、愛着がわいて好きだなって思える場所だと言える安心感みたいなものをみんなと共有したいのです。


妄想でいえば研究室とか204とかに某ガ○ダムのハロみたいなロボがいて、その日の予定とか回って来たメーリスとか大学にいる人とかを教えてくれたりするのが理想なんだけど..
ハロかわいいよねハロ。


なんでそんな物が必要なの?って言われると、
「別に必要ではないです」と答えるしかないというかなんというか。

“豊かさ”を求めるそういうことなんじゃないかなーって思います。


さぁ話が散って来たのでそろそろまとめますが、
「Webを使ってより良い場所を作るコミュニケーションを生むツール」
を作りたいです。
それで少しでも良き場所となる一助となればなぁと思ってます。

良き場所となったということを、一つイベントでもして周りに見せたいなぁ..とかも思ってます。
同期の方々はご協力よろしく。


ではではー。

2012/06/06

お初

ブログなるものを作ってみました。


卒制とか、日々のいろいろとか、もう少しちゃんと書き残そうかなって思ったので。
せっかくウェブサイト作ったりしてるし、少しはアピールしないとなっていうのも ..
←ここにあるのは作ったやつなんで、見てもらえると喜びます(・∀・)ノ


自分の所属するゼミでもメンバーが週代わりで記事を書いてます。
そのブログ(>> Link) と同じBloggerというサービスを使ってます。

これめっちゃ簡単。

gmailアカウントで登録して、あとはテンプレ選んで記事書けば基本的にすぐ始められます。
しかも1アカウントで複数のブログを使うのが楽だからそういう用途で使いたいなって思ってる人には超おすすめ。

最近ウェブサイトの制作でよく出くわすWordPressさん(これ)、プラグインとかphpとかいろいろ覚えることが多くて疲れます。
ただ、本格的でいろいろブログ以外の+αのページとかたくさんつけたいならWPの方がいいのかな。


デザインちょっとだけいじりたい / 早く始めたい / サーバーとかよく分からん
→ Blogger

本格的にデザインしたい / テンプレいっぱい欲しい / 便利なプラグイン
→ WordPress


とか思いつきで書いてみたけど

WorPressではなく、「Blogger」を選ぶべき5つの理由


とか普通にあった。
ブログ書きたいだけならBloggerで良いと思う(流されやすい)


ただ、WordPressはこんなこともできる。

http://croppy.org/

この記事(>> Link)でも分かるように、phpをごりごり使えればすごいものが作れるみたい。
配色を共有するっていう楽しいサービスだよ(`・ω・)




なんかいろいろ書いちゃった。
とりあえずみんなもブログ作るといいよ。
「ブログ 書くべき」でグーグル先生に相談するとモチベーションあがるよ(たぶん


それではー(・ω・)ノ